入れ歯の口内炎が治らない原因とは?義歯性口内炎の症状・治療法・対処法を解説
- 高橋 壮
- 4月7日
- 読了時間: 9分

「入れ歯を入れると口内炎が痛い」「何度も同じ場所にできてなかなか治らない」と悩んでいませんか。入れ歯による口内炎は、合わない入れ歯や清掃不足などが原因で起こることが多く、放置すると繰り返しやすくなります。また、長く治らない場合は別の病気が隠れている可能性もあります。
この記事では、入れ歯による口内炎の原因や治療法、受診の目安、予防のポイントまでわかりやすく解説します。
入れ歯の口内炎が治らない原因
入れ歯で口内炎ができるのはなぜですか?
入れ歯で口内炎ができる主な原因は、粘膜への刺激や細菌の繁殖です。入れ歯が口の形に合っていない場合、食事や会話のたびに粘膜と擦れたり強く当たったりして、小さな傷ができやすくなります。
傷ができると細菌やカンジダ菌が入り込み、炎症が起こって口内炎になることがあります。例えば、入れ歯の縁が長すぎる場合や噛み合わせが合っていない場合は、特定の場所に負担が集中してしまいます。また、入れ歯の清掃が不十分だと汚れに細菌が増え、慢性的な炎症につながることも少なくありません。
市販薬で一時的に痛みを抑えることは可能ですが、原因が入れ歯にある場合は根本的な改善にならない点に注意が必要です。違和感や痛みが続く場合は、歯科医院で入れ歯の調整や口腔内のチェックを受けることが大切です。
部分入れ歯で口内炎が起こる特徴
部分入れ歯の場合、金属のバネや入れ歯の動きによって口内炎ができやすい特徴があります。部分入れ歯は残っている歯にバネをかけて固定する構造のため、装着中にわずかに動くことがあります。この動きが繰り返されると、粘膜に摩擦が起こり炎症が生じる場合があります。
特に、金属のバネが歯茎や頬の内側に当たる場所では、同じ部分に口内炎ができやすくなる傾向があります。例えば食事の際に入れ歯が揺れると、歯茎の一部に強い圧力がかかり、潰瘍のような傷ができることもあります。また、入れ歯が古くなって歯茎の形に合わなくなると、負担が偏りトラブルが起こりやすくなります。
違和感を我慢して使い続けると傷が深くなる可能性もあるため、痛みを感じた場合は早めに歯科医院で調整してもらうことが重要です。
入れ歯の口内炎が舌や歯茎にできる理由
入れ歯による口内炎は、舌や歯茎など入れ歯が接触する場所にできやすい傾向があります。原因の多くは、入れ歯と粘膜の摩擦や圧迫です。例えば、入れ歯のピンク色の部分が歯茎に強く当たると、その部分の粘膜が傷つき炎症が起こります。
また、入れ歯の縁が舌に触れる位置にある場合、話したり飲み込んだりする動作のたびに舌が擦れて口内炎になることがあります。さらに、唾液が少なく口の中が乾燥していると、粘膜が傷つきやすくなり症状が悪化しやすくなります。栄養不足や体調不良で粘膜の回復力が落ちていると、同じ場所に繰り返し口内炎ができることもあります。
痛みが続くと食事がとりにくくなるため、無理に入れ歯を使い続けるのではなく、歯科医院で当たり方を調整してもらうことが改善への近道です。
入れ歯の口内炎が治らないときの症状

義歯性口内炎の写真で見る特徴
義歯性口内炎は、入れ歯が触れている部分に赤みやただれが広がるのが大きな特徴です。写真で見ると、歯茎や上あごの粘膜が赤く腫れていたり、小さなブツブツや白っぽい斑点が見られることがあります。
一般的な口内炎は丸く白い潰瘍が一つできることが多いですが、義歯性口内炎の場合は入れ歯の形に沿って広い範囲に炎症が起こるケースも少なくありません。特に入れ歯の裏側に接触する上あごや歯茎に発生しやすく、慢性的に続くこともあります。さらに、カンジダ菌などの真菌が増えると白い膜のようなものが付着することもあります。
見た目だけで判断するのは難しいため、写真と似た症状がある場合は自己判断せず歯科医院で診てもらうことが大切です。
入れ歯で口内炎が痛いと感じる理由
入れ歯による口内炎が強く痛むのは、粘膜が繰り返し刺激を受けるためです。口の中の粘膜は非常にデリケートで、入れ歯が合っていないと食事や会話のたびに擦れて傷が広がってしまいます。
傷ついた粘膜には神経が集まっているため、食べ物が触れるだけでもしみたり鋭い痛みを感じたりします。例えば、硬い食べ物を噛んだときや熱い飲み物を口にしたときに痛みが強くなることがあります。また、炎症が起きている部分に細菌やカンジダ菌が増えると、腫れやヒリヒリ感が続きやすくなります。
痛みがある状態で入れ歯を無理に使い続けると症状が悪化する可能性があります。違和感や痛みを感じた場合は、早めに入れ歯の調整を受けることが改善への近道です。
入れ歯の口内炎が治らないときの治療
入れ歯の口内炎に使う薬とは
入れ歯が原因でできた口内炎には、炎症を抑えたり傷の治りを早めたりする薬が使われます。多くの場合、歯科医院では口内炎に直接塗る軟膏や貼り薬が処方されます。これらの薬には炎症を抑える成分や痛みを和らげる成分が含まれており、患部を保護しながら回復を促す働きがあります。
例えば、ステロイドを含む軟膏は炎症を落ち着かせ、痛みを軽減する目的で使われることがあります。また、細菌や真菌の感染が疑われる場合には、抗菌薬や抗真菌薬が処方されることもあります。ただし薬だけで原因が解決するわけではありません。
入れ歯の当たり方や形が合っていない場合は、調整を行わなければ再発する可能性があります。薬はあくまで症状を改善するための治療であり、根本的な原因を確認することが重要です。
義歯性口内炎の市販薬は使える?
義歯性口内炎に対して市販薬を使うことは可能ですが、使い方には注意が必要です。ドラッグストアでは口内炎用の軟膏や貼り薬が販売されており、痛みを一時的に和らげたり炎症を抑えたりする効果が期待できます。
軽い口内炎であれば、市販薬によって数日で症状が落ち着くこともあります。しかし、入れ歯が原因で粘膜が刺激されている場合、市販薬だけでは根本的な改善にならないことが多いです。例えば、入れ歯の縁が長すぎたり噛み合わせが合っていなかったりすると、薬を使っても同じ場所に口内炎が繰り返しできてしまいます。
また、長期間治らない場合はカンジダ菌などの感染が関係している可能性もあります。市販薬で改善しない場合は、早めに歯科医院で原因を確認することが大切です。
義歯性口内炎の歯科治療法
義歯性口内炎の治療では、原因となっている入れ歯の問題を改善することが最も重要です。歯科医院ではまず口の中を確認し、入れ歯が当たっている場所や粘膜の状態を詳しく調べます。その上で、入れ歯の縁を削ったり形を整えたりして粘膜への負担を減らします。
噛み合わせのバランスが悪い場合は、咬合の調整を行うこともあります。また、炎症が強い場合には軟膏などの薬を併用して治療を進めます。細菌やカンジダ菌が関係している場合は、抗真菌薬などを使用することもあります。
さらに、入れ歯が古くなっている場合には作り直しが必要になることもあります。痛みを我慢して使い続けると症状が悪化する可能性があるため、違和感を感じた時点で歯科医院に相談することが大切です。
入れ歯の口内炎が治らないときの注意点

口内炎がずっと治らないのはなぜですか?
口内炎が長く治らない場合、原因となる刺激が続いている可能性があります。通常の口内炎は1〜2週間ほどで自然に治ることが多いですが、入れ歯が合っていない状態で使い続けていると、同じ場所に摩擦や圧迫が繰り返され、傷が治りにくくなります。
さらに、入れ歯の清掃不足によって細菌やカンジダ菌が増えると、慢性的な炎症につながることもあります。栄養不足や睡眠不足、体調不良などで免疫力が低下している場合も、粘膜の回復が遅れることがあります。
また、口の乾燥や喫煙習慣が影響することもあります。もし2週間以上経っても改善しない場合や、同じ場所に繰り返しできる場合は、単なる口内炎ではない可能性も考えられます。自己判断で様子を見るのではなく、歯科医院や口腔外科で診察を受けることが安心です。
口内炎とガンの見分け方は?
口内炎と口腔がんは見た目が似ていることがあり、自己判断だけで見分けるのは難しい場合があります。ただし、いくつかの特徴を知っておくと異常に気づきやすくなります。一般的な口内炎は痛みを伴うことが多く、1〜2週間ほどで自然に治ることがほとんどです。
一方で、口腔がんの場合は痛みが少ないまま長期間治らないことがあり、しこりのように硬くなったり、赤や白のまだら模様が広がったりすることがあります。また、出血しやすい、表面がでこぼこしている、徐々に大きくなるといった症状も注意が必要です。さらに、首のリンパ節が腫れる、舌がしびれるなどの症状が現れることもあります。
気になる口内炎が2週間以上続く場合は、念のため歯科口腔外科で検査を受けることが大切です。
入れ歯の口内炎が治らない予防対策
入れ歯の6ヶ月ルールとは?
入れ歯の6ヶ月ルールとは、少なくとも半年に一度は歯科医院で入れ歯と口の中の状態をチェックすることをすすめる考え方です。入れ歯は一度作ればずっと同じ状態で使えるわけではありません。
歯茎やあごの骨は時間とともに少しずつ変化するため、入れ歯の当たり方や噛み合わせも徐々に変わっていきます。例えば、歯茎がやせて隙間ができると入れ歯が動きやすくなり、粘膜に摩擦が起きて口内炎の原因になることがあります。また、見た目では問題がなくても、細かなズレが口の中に負担をかけている場合もあります。
半年ごとに調整やクリーニングを受けておくと、入れ歯のトラブルを早めに防ぐことができます。痛みや違和感がなくても、定期的にチェックすることが快適に使い続けるための大切なポイントです。
まとめ
入れ歯を使用していると、粘膜への摩擦や清掃不足などが原因で口内炎ができることがあります。多くの場合は入れ歯が合っていないことや、細菌・カンジダ菌の増殖などが関係しており、原因を取り除かなければ何度も繰り返す可能性があります。
市販薬で一時的に症状を和らげることはできますが、入れ歯の調整や口腔内のケアを行わなければ根本的な改善にはつながりにくい点に注意が必要です。また、口内炎は通常1〜2週間ほどで治ることが多いため、長く治らない場合は別の病気が隠れている可能性もあります。痛みを我慢して使い続けるのではなく、違和感を感じた段階で歯科医院に相談することが大切です。
日頃から入れ歯を清潔に保ち、半年ごとの定期チェックを習慣にすることで、口内炎の予防と快適な入れ歯生活につながります。




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