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入れ歯修理を自分でやってはいけない理由正しい応急処置と費用・期間の完全ガイド

  • 執筆者の写真: 高橋 壮
    高橋 壮
  • 4 日前
  • 読了時間: 8分
入れ歯修理を自分でやってはいけない理由正しい応急処置と費用・期間の完全ガイド

入れ歯が壊れてしまったとき、「市販の接着剤でくっつければいいのでは?」と思う方は少なくありません。しかし、自己修理は歯科での本修理を困難にし、口腔内を傷つける危険性もあります。この記事では、入れ歯が壊れた際の正しい応急処置、歯科での修理方法・費用・期間、そして修理が不可能なケースまでわかりやすく解説します。


入れ歯を自分修理してはいけない理由


市販の接着剤を使うと何が起きるか


入れ歯が壊れたとき、市販の瞬間接着剤や木工用ボンドで自己修理しようとする方がいますが、これは絶対に避けてください。理由は大きく3つあります。


問題点

詳細

歯科での修理が困難になる

市販接着剤は歯科用材料と相性が悪く、除去作業が必要になる。除去不可能な場合は作り直しに

噛み合わせがずれる

正確な位置での接着が難しく、わずかなズレが顎関節・残存歯に悪影響を与える

口腔内の安全性が保証されない

市販接着剤の成分は口腔内使用を想定しておらず、溶け出した成分が体に影響する可能性がある


⚠️ 注意:接着剤を使ってしまうと、歯科でも修理が不可能になる場合があります。破片は捨てずに保管し、そのままの状態で歯科を受診してください。


入れ歯が壊れたときの正しい応急処置


❌ やってはいけないこと

✅ 正しい対処法

• 市販の接着剤・瞬間接着剤の使用

• 壊れた入れ歯を無理に使い続ける

• 破片を捨てる

• 熱湯・乾燥による保管

• 破片をすべて保管する

• 入れ歯を水の中に入れて保管

• できるだけ早く歯科を受診

• 入れ歯安定剤で一時的に安定させる(軽症の場合)


破損の緊急度と受診タイミング

入れ歯の壊れ方によって緊急度は異なります。以下の表を参考に受診のタイミングを判断してください。


壊れ方

緊急度

対応のポイント

入れ歯が真っ二つに割れた

使用不能。当日か翌日に必ず受診。破片は保管。

金具(クラスプ)が折れた

口腔内を傷つける危険あり。金具部分が当たって痛い場合は即受診。

人工歯(白い歯)が1本取れた

機能・見た目に影響。数日以内に受診。取れた歯は保管。

入れ歯にひびが入った

使い続けると完全に割れるリスク。早めに受診。

入れ歯が少しぐらつく・ゆるい

顎の骨の変化が原因のことが多い。1〜2週間以内に受診して調整を。

入れ歯の端がザラザラしている

経年劣化によるもの。傷になる前に受診して研磨を。



歯科医院での入れ歯修理:方法・費用・期間を徹底解説


歯科医院での入れ歯修理:方法・費用・期間を徹底解説

「歯科で直してもらう」と決めたら、次に気になるのは費用・期間・修理内容です。入れ歯の壊れ方によって修理方法・費用・かかる日数が異なります。以下で詳しく解説します。


破損タイプ別の修理方法


破損タイプ

歯科での修理方法

修理の可否

人工歯(白い歯)が取れた

専用の歯科用レジンで正確な位置に再接着・研磨

基本的に修理可能

床(ピンク色部分)が割れた

割れた断面を合わせてレジンで接合・補強。破片があれば修理精度が上がる

断片があれば修理可能なことが多い

入れ歯にひびが入った

ひびの部分をレジンで補強・充填する

修理可能。ただし深いひびは作り直しになることも

金具(クラスプ)が折れた

新しいクラスプを作製・取り付け。かかる歯の形状によっては修理困難

支えとなる歯の状態によって異なる

入れ歯が複数箇所破損

修理が複数にわたる場合は作り直しを検討

ケースバイケース(歯科医師と相談)


✅ ポイント:多くの歯科医院では「即日修理」に対応しています。技工作業が院内でできる場合は1〜2時間で仕上がるケースも。急いでいる場合は「即日対応可能か」を電話で確認してから受診するとスムーズです。


修理費用の目安(保険適用 vs 自費)

入れ歯の修理は、保険適用の入れ歯であれば保険診療(3割負担)で対応できるケースがほとんどです。自費(自由診療)の入れ歯を修理する場合は全額自己負担となり、費用が高くなります。


修理内容

保険適用(3割負担)

自費診療

人工歯の再接着

500〜1,500円程度

3,000〜10,000円程度

床(樹脂部分)の割れ修理

1,000〜3,000円程度

5,000〜20,000円程度

金具(クラスプ)の修理

1,500〜4,000円程度

10,000〜30,000円程度

入れ歯のリベース(裏打ち)

3,000〜6,000円程度

20,000〜50,000円程度

※費用は目安です。破損の程度・歯科医院の地域・保険点数の改定によって異なります。詳細は受診時に確認してください。


📝 メモ:保険適用の入れ歯には「作り直しのルール」があります。部分入れ歯は前回作製から6ヶ月以内は原則として保険での再制作ができないため、修理で対応することになります。ただし修理自体は6ヶ月以内でも保険が使えます。


修理期間と修理中の食事アドバイス


修理内容

目安期間

備考

簡単な修理(院内技工)

当日〜1日

人工歯の接着・軽微なひびなど

床の割れ修理(外注技工)

3〜5日

歯科技工所に送る場合

金具の修理・リベース

1〜2週間

複数箇所・本格的な修理


修理に数日かかる場合、入れ歯なしの生活が続きます。その間の食事は以下のポイントを意識してください。


  • 麺類(うどん・そうめん・ラーメン)は噛む量が少なく食べやすい

  • 雑炊・お粥・リゾットは歯がなくても食べられる

  • 卵料理(茶碗蒸し・スクランブルエッグ)は柔らかくて栄養がある

  • ヨーグルト・プリン・豆腐は高タンパクで歯茎に優しい

  • 硬いものを残存歯で噛むのは避ける(歯と歯茎に負担がかかる)

  • 粘着性の高い食べ物(餅・ガムなど)は残存歯に絡まりやすく危険


修理不能で作り直しが必要なケース


以下の状態に当てはまる場合は、修理ではなく入れ歯の新製(作り直し)が必要になります。


  • 市販の接着剤を使用してしまい、正確な修理ができなくなっている

  • 入れ歯が粉々に割れており、破片が揃わない

  • クラスプ(金具)がかかっていた歯が抜歯・虫歯になり支えを失った

  • 入れ歯が古くなり、顎の形の変化で全体的にフィットしなくなっている

  • 修理箇所が多数あり、修理費用が作り直し費用を上回る場合

  • 素材の劣化・変形が激しく、修理しても長持ちしないと判断された場合


新製の場合は保険適用でも費用と時間がかかります(部分入れ歯:5,000〜20,000円程度、総入れ歯:10,000〜30,000円程度、完成まで1〜2ヶ月)。普段から入れ歯を丁寧に扱い、定期的に歯科でチェックしてもらうことが、長期的なコスト節約につながります。


入れ歯が壊れないための日常ケアと予防法


入れ歯の破損の最大原因は「洗浄中の落下」です。洗面台で洗う際に手が滑り、シンクに落として割れるケースが最も多く報告されています。以下の日常習慣で破損リスクを大幅に減らせます。


ステップ

対策

ポイント

1

洗面台に水を張って洗う

万が一落としても水がクッションになり破損を防げます。この一手間だけで入れ歯の割れを大幅に防止できます。

2

専用の入れ歯ブラシで優しく洗う

歯磨き粉(研磨剤入り)は入れ歯の表面を傷つけ劣化を早めます。入れ歯専用ブラシ+低研磨または研磨剤なしの洗剤を使いましょう。

3

就寝時は外して水の中で保管する

入れ歯をつけたまま就寝すると、睡眠中の噛みしめ・歯ぎしりで入れ歯に大きな負担がかかります。外して水の中(専用ケース)で保管してください。

4

6ヶ月〜1年に1回は歯科でチェック

顎の骨は年齢とともに少しずつやせていき、入れ歯のフィット感が低下します。定期的な調整でこれを防げます。


よくある質問


よくある質問

Q. 入れ歯が割れてしまいました。破片をくっつければ歯科でも修理してもらえますか?

A. 破片を持参していただけると修理できる可能性が高まります。ただし、すでに市販の接着剤を使ってくっつけてしまった場合、その接着剤を除去する作業が必要になり、修理が困難・不可能になることがあります。接着剤は使わず、破片を水の中で保管して持参してください。


Q. 入れ歯の歯(人工歯)が1本取れました。自分でくっつけることはできますか?


A. 市販の接着剤での自己修理は推奨できません。噛み合わせのズレが生じ、残存歯や顎関節への影響が出ます。また、歯科用の接着材は市販の接着剤と成分が異なり、口腔内での安全性・耐久性が保証されています。外れた歯を保管して、早めに歯科を受診してください。


Q. 入れ歯の修理は保険が使えますか?費用はどのくらいですか?


A. 保険適用の入れ歯であれば、修理にも保険が使えます(3割負担)。費用は修理内容によりますが、人工歯の再接着なら500〜1,500円程度、床の割れ修理なら1,000〜3,000円程度が目安です。自費の入れ歯の修理は全額自己負担となり、同等の修理で数倍の費用になります。


Q. 歯科に行く前の数日間、壊れた入れ歯を使っても大丈夫ですか?


A. 破損の程度によります。入れ歯が完全に割れている・鋭いエッジが口腔内を傷つける状態なら使用を控えてください。ぐらつく程度であれば入れ歯安定剤で一時的に安定させながら受診まで対応することも許容されます。ただし、できるだけ早く歯科を受診することをお勧めします。


Q. 入れ歯が合わなくなってきたのは修理で解決できますか?


A. 入れ歯のゆるみ・フィット感の低下は、多くの場合「顎の骨がやせたこと」が原因です。この場合は「リベース(裏打ち)」という処置で改善できます。入れ歯そのものに破損がなくても、フィット感が落ちたと感じたら歯科で調整を受けてください。放置すると一部に負担が集中して破損につながります。


まとめ:入れ歯が壊れたときの正しい対処法


ポイントまとめ

  • 市販の接着剤での自己修理は絶対NG。歯科での修理が不可能になる可能性がある

  • 欠けた破片・割れた断片は捨てずにすべて保管。歯科に持参する

  • 入れ歯は水の中に入れて保管。乾燥・熱湯はNG

  • 壊れた入れ歯を使い続けると。口腔内のケガ・噛み合わせ悪化・誤飲のリスクがある

  • 歯科での修理は保険適用の場合500〜4,000円程度。即日対応してもらえる医院も多い

  • 修理不能の場合は作り直しが必要。接着剤を使ってしまった・破片がない・クラスプの歯がなくなった、などが主な理由

予防には「水を張ったシンクで洗う」。「6ヶ月〜1年に1回の歯科チェック」が効果的



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